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3.11震災を、眼や耳などに障害をもつ人たちがどう過ごしたのか?
登壇した人たちの話を聴きながら、「晴眼者(視力がある人)」であり「健聴者(耳が聞こえる人)」である自分でさえ右往左往した毎日に重ね合わせながら考える瞬間が何度かあった。

震災後、障害者たちが頼りにしたテレビでは、重要な情報の記者会見に途中からようやく手話がつき、一方ネットには、紙をスキャンしただけの(マシンリーダブルでない)PDFファイルや、晴眼者しか見ることができないマップなど、「情報の障壁」事象が溢れた。

震災時、障害者たちが陥った状況について、聴覚障害者である平林さん(ライムミルク)が話されたエピソード。
宮城の避難所にいた聴覚障害者の人の話。
食べ物を配るため「人数を確認するので全員並んでください」と呼びかけが(声で)あった。
そこにいた4人の聴覚障害者たちは聞こえないので意味を理解できず、代表として1人だけが並んだ。
ケーキを1つだけもらって、彼ら4人で分け合って食べた。

再びウェブの話。
多くの人の情報アクセスが期待されるウェブを、リテラシーやガイドラインを持たない人が作ってしまうことそれらをカバーしない制作ツールやCMSが現役であること。この震災で、日本のウェブは発展途上の状態を、有り体にいえば「ボロ」を沢山さらけ出した。

WCAG(W3Cが定めたコンテンツについてのアクセシビリティ規格)やアクセシビリティJIS、つまりコンテンツの問題だけでなく、ATAG(制作ツールについての規格)やUAAG(ユーザーエージェントについての規格)の問題でもある。

この事実を見ても、意外さはない。
平時にアクセシブルでないウェブが溢れていたのだから、非常時に背伸びできるわけがなかった。

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